少しだけ昔話を。

2006年の秋です。亀が狼を見ていると、不意に「将棋」の文字が目に留まりました。住人同士で対局をしているじゃありませんか。亀は軽いノリで参加してみることにしました。
序盤は下手だしポカも多いけれど、一応「有段者」という肩書きは持っています。狼で和気あいあいと指している人達には絶対に負けない自信がありました。緊張して手は震えてましたが。

狼に来て初の対局相手になったのはガキさんでした。亀の四間飛車に対して居飛車穴熊に組んでなかなか強そうな指し回し。きっとこの人が狼最強なんだなと直感しました。
その将棋は香の三段ロケットからの端攻めが決まってなんとか勝ち。勝利の喜びを噛みしめつつ、まさかこの人くらいに指せる人は他にはいないだろうと思っていました。…読みが甘かった。

狼に来て最初に負かされたときの衝撃は今でも覚えています。当時は違う名前で指していた美貴様でした(美貴様がそのときの中の人だったと知ったのはつい最近で、そのときもかなり衝撃を受けましたが)。
ミレニアム囲いに手も足も出ずにフルボッコ。こんな強い人がいたとは!負けるわけないと思って来たわけですから、ショックも相当なものでした。

その他に指した人達もみんな揃って強かった。安倍さんにも負かされたし、よっすぃーさんに鬼殺しを連発されて困り果てたこともよく覚えてます。 こうして思いがけないところでライバルを見つけ、亀は「狼将棋」にのめり込んでいったのです。そして舞台裏1へと続いていきます。


…昔話が長くなってしまった。

最初は、参加が決まるまでのドラマチックな経緯を書くだけのつもりでした。それが書き始めてみると楽しくなって、ここまで書いてしまったというわけです。
一応、目的は持って書きました。「リレー将棋の面白さを伝える」こと。……書き始めると面白くてそれを忘れてしまうのが定跡手順でしたがね。

リレーの中身のことも書きましょう。
今だから正直に白状しますが、最初は予選通過は厳しいだろうなと思ってたんです。2000点を超えるメンバーがいない分、終盤はどうしても他のチームより劣ってしまいます。亀の将棋観は「終盤強いほうが勝つ」でしたから。

その将棋観を、他のメンバーは「結果」という形で見事に否定してみせてくれました。
棋譜を見て頂ければわかります。四間飛車やら居飛車穴熊やら角頭歩戦法やら、こんなに変幻自在な序盤を指すチームはそう多くないはずです。オーダーの組み方も、適当に色々並べ替えているだけなようでも裏にはいろいろな作戦が秘められていたり。
直球とカーブしか知らない亀に比べて、他の3人はスライダーもフォークもチェンジアップも、色んな変化球を知っていました。

終盤だって、2000点台の人達にも決して劣っていませんでした。差をつけられないようにぴったりと追走して、相手チームの点数が低いところで一気にスパート、というパターンです。
まさに、チームワークがもたらしたベスト8だと思っています。


…さて、亀には野望があります。
来年も出場すること。そしてBチーム、できればCチームも出場させること。

今回のレポートだけでは伝わらないようなリレー将棋の面白さは、まだまだ一杯あります(文章下手だったし)。それを味わう方法はただ1つ、実際に参加することです。

少しでも興味をもった方、将棋倶楽部24に会員登録して、今からコツコツと200局消化しながら腕を磨いておいてくださいね。

最後に。
ガキさん、美貴様、安倍さん。四間飛車しか知らない上に作戦立てるのも下手な、不器用すぎる自分を引っ張り続けてくれて、ありがとうございました。何よりも、リレー将棋に出させてくれて、本当に本当にありがとうございました。

本当の最後に。
拙い自分の文章をここまで飽きもせずに読んでくれたそこの貴方。本当に本当に本当に、ありがとうございました。

从*^ー^)





第12回リレー将棋大会・亀井絵里的舞台裏 完 inserted by FC2 system