9月11日、土曜日。初出場ながら無敗で勝ち進んでいた危チームが、本選の3回戦でついに力尽きました。その日自分は家に帰ることができない状況で、結果を知ったのは翌日の朝。携帯でスレを見てすぐに結果を知ることもできましたが、あえてそれはしないでおきました。危チームの最後の戦いを直接見届けることができなかったのが、今も少し心残りです。

2007年の第12回大会に「モ娘(狼)軍」として初出場し、今年は4年目のリレー将棋。1年目には1年目の、2年目には2年目の、3年目には3年目の、ドラマや思い出や歴史が刻みこまれています。今年は何と言っても、念願の2チーム出場が実現したこと抜きには語れません。何年も後になってから「狼軍の歴史」みたいなものを編集することになったとしたら、今年の「初の2チーム出場」という快挙は間違いなく記されることでしょう。

3年前、初出場のときのことを思い返してみると……緊張しまくっていたことばかりが思い出として蘇ってきます。それを考えると、今年はだいぶ緊張も少なかったな、と思うのです。リレー将棋に慣れてきたのももちろん大きいでしょうが、何よりも「仲間」の数が3年前とは圧倒的に違いました。同じ大会に参加しているライバルであるはずなのに(自分自身としてはそういう意識はほとんどありませんでしたが)、応援してもらい、一緒に勝利を目指した危チーム、そして大生軍の皆さん。参加メンバー以外の応援団の皆さん。これだけ多くの仲間に見守られ、支えられていたからこそ、委縮せずに戦って来られたのだと思います。感謝の気持ちは、「ありがとう」の一言だけでは表わしきれません。ライバルであり仲間でもあるチームの存在は、目に見えないところで本当に大きな力を与えてくれていたと思います。

今年は、自分自身が楽しむことはもちろんですが、初出場のあやちょさん、きらりさん、石さん、茉麻さんには特に楽しんでもらいたいなと思っていました。そのために自分はどれくらい貢献できていたかな、と考えるとちょっと自信はないところですが、きっと4人にも、そして他のメンバーにも、リレー将棋を楽しんでもらえたはずと信じています。リレー将棋は楽しいものなのです。

何度も繰り返しになりますが、今年は2チーム出場が叶ったことが何よりの喜びでした。3年前に蒔いた種が、1つの花を咲かせた感じでしょうか。この花が2つ、3つ…と増えてゆくことを願ってやみません。





第15回リレー将棋大会・亀井絵里的舞台裏 完 inserted by FC2 system