9月18日、狼軍と大生軍の記念対局が行われました。序盤から終盤までずっと難解という大熱戦を、最後に制したのは大生軍。今年のリレー将棋大会を締めくくるのに相応しい一局だったと思います。


さて、今年は五年目のリレー出場でした。今までのリレーで色々なことを経験してきましたが、それでも「今年が初めてだった」ということがいくつかあります。

まずは何と言っても、狼板と大生板の混成チームを組んだこと。大生さんとは普段から対抗戦などで交流もあり、メンバーの棋風などもある程度は把握できていましたが、初の試みということもあって多少の不安はありました。結果的にその不安は杞憂に終わり、両軍ともよくまとまったチームとして仕上がっていたと思います。今回は大生さんの人数の関係で混成に、という事情がありましたが、今後はそういったこととは無関係に、また混成チームを組んでみるのもいいのではないでしょうか。

大生軍が三回目の出場で初勝利・初の予選通過を果たしたのも、特筆すべきことでしょう。特に三回とも出場し、今年はチームのリーダーを務められたしまさんは、感慨もひとしおだったことと思います。本当におめでとうございました。

狼軍に関して言えば、オーダーを一度も変えずに(記念対局は除く)戦いきったという「初めて」がありました。
個人的な印象ですが、今年の狼軍はとにかく「強かった」と思っています。もちろん去年までのチームだって強いと思っていましたが、今年は特にです。茉麻さん、よっすぃーさん、もみじさん、それぞれが非常に素晴らしい指し回しを見せたことが最大の要因ですが、それに加えて、対振り急戦などの「苦労する戦型」で勝ってきたことや、オーダーを変えなかったことが、どっしり構えている感じの印象を生みだしたのかもしれません。作戦的な善悪の問題は別として、こういう戦い方もできるようになったのだな、としみじみ思っています。


1将を務めてくれた茉麻さん。駒組みの中で工夫を見せたり、二周目がまわってきた時には完璧な寄せを見せたり、大活躍でした。頼りないリーダーを補助してくれたりもして、本当に感謝です。

2将を務めてくれたよっすぃーさん。二年前の舞台裏レポート、後書きで書いたこの一文が思い出されます。
「攻めて良し、受けて良しの、チームの大黒柱としてこれから活躍されるのを期待しています。」
これがそのまま現実となりました。ものすごく頼もしかったです。

4将を務めてくれたもみじさん。去年までとは少し違った環境で戸惑った部分もあったかもしれませんが、自分が難しい局面でバトンを渡してしまってもしっかりと安定した指し回しを見せてくれました。お疲れ様でした。


そして、大生軍の皆さんと応援団の皆さん。今年もお疲れ様でした、そして本当にありがとうございました。色々な「初めて」はありましたが、心強い仲間と心強い応援団、これだけは今年も、もちろん来年以降もずっと変わらないものだと信じています。





第16回リレー将棋大会・亀井絵里的舞台裏 完 inserted by FC2 system